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酵素風呂との出会い
全く知りませんでした。以前、友人が酵素風呂の話をしていた時も、そんなに興味がなく、「へえ、そんなものがあるんだ」と思って聞き流していました。
その友人は医師で、腸内環境を整えるべく、いろいろ発酵や酵素を探求している人で、酵素風呂に行ってみたと話していたのです。ただ「ぬか床のように臭くて、匂いが体や髪の毛について2日ぐらい抜けなかった」と言っていたことは覚えていました。
食べ物の発酵にはとても興味があり、日頃からいろいろ試していますが、「風呂?」「浸かる?」というのはどうにも想像がつかなかったものです。
それがある日、エリアの情報サイトで近くに酵素風呂があることを知り、これだ!と行ってみることにしたのです。
でも情報がほとんどなく、場所やシステムもよくわかりづらい。
ナビに住所を入れ、山奥にある「悠友庵」へと向かったのです。
山の奥深く、心配になるぐらい何もないところに「悠友庵」はありました。
どこが入り口なのか。看板らしきものが見当たらず、「営業中」というのぼり旗が立っています。その下に小さく「酵素風呂 悠友庵」の木でできた手作りの看板が。でもその後ろには建物らしきものはなく、上がる道があるのみ。
その道を上がるとありました、ありました。建物の前が駐車場になっていて、無垢の木でできた建物がスギ林の中にあったのです。
ニコニコと迎えてくれるのは、オーナー姉妹
一歩足を踏み入れたその瞬間から、そこはワンダーランド!
扉を開けるとまずは酵素の独特な香りがします。香ばしい香りです。臭くはないです。いわゆる「鼻をつくすえた(腐った)匂い」ではないです。
「いらっしゃい!」と迎えてくれたのは、中年の女性二人。ご姉妹だそうです。
すぐにお茶を出してくれます。薬草茶。坊主頭の尼さんのような女性が出してくれます。料金2000円(入浴衣込み)を支払います。
ザルに入った入浴衣とタオルを出してくれます。それを持ってシャワー室で着替えます。下着も取って、上下の浴衣を着ます。木綿でできた浴衣で上着にはフードが付いています。着るとゲゲゲの鬼太郎のネズミ男のような格好に。
いよいよ入浴!
部屋の真ん中には、ドーンと砂場のような酵素風呂があります。
酵素風呂とは、米糠、おがくず、糖蜜、EM菌を混ぜて発酵させたものが自然発熱するのです。70度ほどにもなるそうです。その発酵床をまめにかき混ぜ、空気を入れることで発酵を続けると同時に入りやすい温度にします。
この発酵床の管理が難しいそうです。オーナーも始めた当初はうまく行かず、腐らせて、近所迷惑になるほどの異臭を出してしまったそう。
友人が言った「ぬかミソの匂い」というのは、おそらく発酵がうまくいっていなかったのかもしれませんね。
こちらの発酵床は、地元の米の米糠、周りのヒノキの林から伐採したヒノキのおがくず、そして発酵、培養を促すEM菌と糖蜜。原料はシンプルに地産地消。そして古くなった酵素床は、畑の肥料として使われるそうです。循環ですね。
さあ、いよいよ酵素風呂に入ります。
初めての酵素風呂体験はちょっと衝撃的です!
穴を掘ったくぼみに仰向けに寝ます。もうすでにお尻の部分が熱いです。初めて入る時は、酵素の熱さに驚きます。
仰向けになり、足元から首まで上から酵素をかけられます。顔にもガーゼをかけられその目の上にだけ酵素がかけられます。
身動きが取れず、見ることもできず、熱めの風呂くらいの温度の中で、初めての時は結構緊張します。「埋められる」という恐怖感ですね。
「苦しかったら、上半身起こして座ってくださいね。無理しないでください」と言われます。
慣れてくると30〜45分ほど入るのですが、初めはすぐに出てしまう人も少なくありません。
汗がすぐ出てくるのが酵素風呂の一番の特徴です。温泉よりもサウナよりも汗が出やすいです。でも体に負担をかけないので、お年寄りも子供も入れます。
連れて行った友人たちも初回は10分ぐらいで体を起こして座っていました。でも十分汗は出ます。
汗をかく=デトックス効果!
とにかく汗が出ます。それもさらっとした汗です。
途中で美味しい井戸水が出されて水分補給を2回ほどします。
水分補給をするとまた汗が出やすくなります。
内臓を温めて、汗を出して、体内の老廃物を出す。続けると新陳代謝もよくなるそうです。
とにかく汗を出す。これがスッキリ。
私は肩こりが酵素風呂で和らぐのですが、病気で抗がん剤など薬を服用している方も多くいらっしゃり、中には抗がん剤を服用して免疫力が低下したのが酵素風呂に来て、食欲も免疫力も回復したという方の話も聞きました。
もう一つの楽しみ。それはキヨさんの野菜軽食
30分ほど経つと上がり、刷毛でまず酵素だらけの浴衣を払ってくれます。そしてシャワー室に行き、シャワーと着替え。
戻るとテーブルに軽食が用意されています。
この軽食は尼さんのようなキヨさんの手づくり。自家製野菜でできたおかずです。毎回行くたびに違います。この日は切り干し大根の酢の物、芋茎(ずいき)の煮物、人参のピクルス、枝豆でした。
お茶はポットに入った薬草茶、そして季節の野菜や果物で作った自家製酵素ジュースもペットボトルに入っているので自分でついで飲みます。
汗を出した身体に酵素ジュースや薬草茶が染み渡ります。デトックスした後は余計なものを身体に入れたくないので、自然で滋養たっぷりの野菜、塩分が有難いです。
キヨさんの野菜のおかずや飲み物は、とても美味しく、毎回私のレシピの参考になります。
春には、野草の酵素ジュースを飲ませてもらいました。ヨモギなど、道端に生えている草だそうです。爽やかな味がしてとても美味しかった。季節にその土地に野菜や果物で酵素ジュースを作るのだと言います。
千葉の田舎の山の中のヒーリングスポット
オーナーさんはヨガの先生でもあります。
お子さんが生まれた時にご自身が病気になり、自然療法とヨガを始めたそうです。当時は珍しかったヨガをご近所さんやお仲間に教え始め、ご自身もヨガの先生につき、そして50歳で酵素風呂を始めたそう。それ以来17年。現在67歳のオーナーさんは背筋もピンと伸び、それはそれはお元気です。
そんなオーナー姉妹を訪ねて遠くからも通うファンがいる、「悠友庵」にはいろいろなお客さんが来ます。
体調がすぐれない人、痛みがある人、自然療法に興味がある人、小さな子供を持つ母親、など様々です。みんなの話を「うんうん」と聞いてくれるオーナー姉妹、来ている人同士もなんとなく会話するようになり、和やかになれる雰囲気の場でもあります。
また自然療法や自然食に関する調味料や本も置いてあり、ご姉妹との会話もいつも教わることが多いです。
緑に囲まれた木の部屋で、ゆったりとした時間を過ごし、その場に居あわせた人同士が友達になれる、まさに「悠友庵」なのです。
ゆっくりと身体が喜ぶ時間を過ごしてみたい人にオススメです。
過去記事:
悠友庵
酵素風呂で肩こり解消
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先日まだ残暑厳しい8月末お邪魔しました。ネットで見ての事ですがそもそものいきさつは、酵素風呂が大好きで自称健康でありたい意志が強いからです。
今までも、黒酢や、きび酢、酵素飲料、雑穀米と続けてきて、更に高めて行きたいととの思いで酵素風呂にたどり着ました。しかし現在中では近くにないという今思えば認識不足で、100キロ200キロ離れたところまで行っていたので、2年位前からですが、僅か6回ほどしか行けてませんでした。ところが、再度調べたら悠遊庵を見、即、即決 これだ!!!と直感!!実際お邪魔しここだこれだを認識しました。オーナーの方風呂、景観環境全て気に入れました。これこそ、健康では、いられないくらいの 良さです。定期で行きます。近場、灯台下暗し!! とは このことです。