ストレスフリーになるための「イマココ」
ストレスを抱えています。ずうっと何十年も。
健康にも影響が出て、体も心も辛かった長い日々。
「イマココ」を知ってから、変わりました。
意識も体も変わりました。
たくさんの不安に毎日毎日襲われます。どうすればこの長く暗いトンネルを抜けられるのだろうか?
例えば犬を散歩している時も、何か考えているのです。
仕事のこと、人間関係、お金のこと、主人のこと、両親の介護、晩御飯のこと、明日のお弁当のこと、、、、。
このままどうなっちゃうんだろうか?
明日は?1ヶ月先は?1年先は?10年先は?
先のことを考えるから、過去のことを考えるから、人は不安やストレスを感じます。
散歩も考える時間になってしまう。
傍を歩く我が家の犬は嬉しそうです。
犬は今散歩している状況が嬉しい!だけです。散歩の後にあるドッグフードのことなど考えもしない、この道の先に嫌な奴と出会ったら、なんて心配もしない。今散歩していることが楽しいのです。尻尾を高く持ち上げて、ブンブン振り回しながら、道の匂いを嗅ぎながら、ただひたすら歩くことが楽しいのです。
犬は過去も未来も考えない。「イマココ」しかないのです。
命あるものは全て「イマココ」の現時点こそが存在そのものです。
一つ一つの存在の点が線となり、過去も未来も作っていくのです。
サラリーマンの人が、
「ああ、会社の業績が悪い、いつ首を切られるかわからない、不安だ」
スポーツ選手が、
「この試合で勝たなくちゃいけない。負けたらどうなっちゃうんだろう」
お母さんが、
「子供の将来どうなるんだろう」
会社の人間関係で悩む人、就職ができなくて不安な人、病気になって今までと同じ生活ができなくなってしまった人、親の介護で仕事との両立が難しくなっている人、自分の会社がこの先どうなってしまうんだろうと困っている人、
大きな悩みから小さな悩みまで、みんなストレス。
どうしたらこの問題が解決するんだろう、どうしたらストレスから抜けられるのだろう。
「イマココ」に集中すればいいのです。人が悩むのは過去や未来を考えるから。「今」を考えればいいのです。
仏教も「イマココ」が基本です。
仏教で言う、「念」とは「今の心」と書くでしょう。
仏教で言うところの「イマココ」は、例えば瞑想です。
瞑想とは、「呼吸に集中する」こと、と言われます。「なにそれ?」と思うでしょう。
あなたの呼吸に集中してみてください。「息を吸って。吐いて。」これの繰り返し。集中が難しかったら呼吸の数を数えてみてください。
「一、二、三、、、」と。
瞑想があなたのストレスを解放するという(最近海外でも言われる「マインドフルネス」です)のは、この「イマココ」に集中するという「念」なのです。
「今、私がここに存在する。生きている。」という意識を持つことです。
情報がインターネットで瞬時に世界中を飛び交う時代です。
情報が多く入って来れば来るほど、考えることが増えます。
考えることが増えると悩みも不安も増えます。心や体を蝕みます。
時にはTVやインターネットから離れて、外に出てみましょう。
自然の中で、自然に耳を澄ませてみましょう。
何もないところで自分の呼吸を数えてみましょう。
道端の雑草に、木の新芽に、スズメのさえずりに、夕日の沈む瞬間に、気づくでしょう。
昨日のことも明日のことも考えずに「イマココ」を感じるのです。
すぅっと頭が軽くなります。
井上陽水の歌で「傘がない」という歌があります。
長年変な詩だなと思っていました。だけど最近、この詩が気になる。ああ、この詩の状況こそ「イマココ」だと。
『都会では自殺する若者が増えている
今朝来た新聞の片隅に書いていた
だけども問題は今日の雨 傘がない
。。。。。。』
ね、世間のことなど考えているよりも今、自分は愛する人に会いに行くのに傘がない、濡れるだろうな、と思うこと。
ストレスを抱えやすい人ほど、将来や過去を気にするそう。
何かストレスに感じることがあった時、それは過去や将来のことを思い悩んでいるからと気づけるようになりました。
そういう時は、
「ああ、また悪い癖が出た」と深く深呼吸をします。
そうするとすうっと頭が軽くなるのです。