藍染体験 

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ののま工房にて藍染ワークショップに参加しました。


 

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君津にある糸紡ぎの工房「ののま工房」さんで「藍染め」が体験できるというので行ってきました。

前回のワークショップは「玉ねぎ染め」でしたが、個人の好みとしては藍のブルーが好きなので、ずっと体験してみたかったワークショップです。

1. 布を折る

今回は板染めという染め方です。

他に絞りやぼかし染めなどいろいろな模様の染め方がありますが、板染めは板に挟んで染めるという技法です。

板染めで模様は麻の葉。

先生が完成品を前に丁寧に麻の葉の模様を出すには、と説明してくださいますが、どこがどうなって???とちんぷんかんぷん。

まあ、先生のご指導の通りに何も考えずに手を動かしましょう。

白い晒しの布巾を用意してくれました。前回の玉ねぎ染めは白い布巾を一旦豆乳につける下処理をしました。玉ねぎの茶色が綺麗に入るようにということでした。

今回の藍染は、下処理なし。洗い晒しの木綿の布巾です。

先生が作ってくれていた「折り方」を見せてくれて「このように折り目をつけていきます」と美人で若いA先生がさらっとおっしゃいます。

そうでした、私、折り紙苦手でした。折り紙の本とか見ても折れません!手を動かして覚える派なのです。

先生に文字通り、手取り足取り教えていただきました。「はい、山に折って」「直角にここを合わせて」「はい、谷に折りましょう」という感じ。

まだこの段階では完成の模様のイメージ全然わかりません(笑)

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2. 板に挟む

幾つかの様々な形の小さい板切れが用意されています。

「どれを使いますか?」って言われても〜。

「どれを使うとどうなるんですか?」と聞いて、説明してくださいます。

「この板をここに置くとここが染まって、、、、」

「この板がこういう風に斜めにずらして置いても。この線が、、、」

「わかりましぇ〜ん。先生におまかせします!」

小さな三角の板を折った布のほぼ真ん中に両側から挟んで、板を木の棒で挟みます。ずれないように輪ゴムできつく縛ります。

 

 

 

 

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3. 藍染め液に漬ける

外に出ると藍染めの液が用意されていました。

徳島から取り寄せた「すくも藍」という発酵させた腐葉土状の染料に苛性ソーダを入れて混ぜたものだそうです。

「発酵建て」と言われる藍染め液の作り方だそうで、発酵しているからぷくぷくと泡が立っています。「湯の花」ならぬ「藍の花」と呼ぶそうです。

 

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さてではいよいよ布を染め液に浸していきます。

「端の2mmほどを浸してください、すぐにあげてください。」

「どれぐらいであげればいいですか?」

「そうですね、1、2、3、4、5、、、5つ数えましょうか」

「それを数回繰り返しましょう」「5つ漬けたら、あげて空気に触れさせます」「空気に触れさせて酸化させます。」

「漬ける→上げる→漬ける→上げる」を数回繰り返します。

程度も目安もわかりません。先生が「もういいかもしれませんね」と言ったのは、そうだなあ、10回ぐらい繰り返したでしょうか。

 

4.水にさらす

 

そして最終段階。

水にさらします。

ドス黒い色が、水に漬けると一気にブルーに変色。この瞬間は一番楽しかったかも。藍色にパッと変わる、その変化に感動です。

「水に漬けることも酸化です。」

「H2Oですものね。」と横にいらしたA先生の妹さん、某国立大出の工業デザイナーです。化学記号が即座に出る、さすがです。

しばし意味がわかりませんでした。。。「ああ、O2、酸素ですね、、、」てか。

水から上げると、ところどころ茶色い筋が。灰汁だそうです。

「水を変えて灰汁が取れるまで、数回繰り返しましょう」

4回繰り返すと、茶色の筋がなくなりました。灰汁が取れたということですね。

灰汁が残った状態だと洗濯しても落ちないそうです。

なるほど。。。。

 

 

 

 

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完成!

色の入り具合も、ぼかし具合も、イメージに近く完成しました。大満足!!というか、全く完成イメージが見えなかったので、考えることもなく、A先生のご指導の通りにやってみた結果が自分の好みで嬉しいです。

なるほどね、作家というのはこういう試行錯誤から創作ができるのですね。

買ったものばかりで自分で作る、ということをほとんどしたことがないので、「創作」とは、にちょっと触れられたかな。

 

 

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最近人生でも思うんです。

「こうじゃなきゃいけない」とか「マニュアル通りに」とかに反発してきた私の人生。

学生時代からサラリーマン時代まで、いつも周囲と足並みをそろえることに違和感と居心地の悪さを感じていたのです。

かといって、創作性があるわけでもない。手仕事も苦手。

いい加減に自分流で生きるのもいいかなあって。

そんな私が、藍染を通じて思ったことが、

「どんなやり方でも、どんな形でも、世界に一つのオリジナルって楽しい。嬉しい。」ということでした。

初めての藍染、私の大事なものになりました。

 

 

 

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