君津はラーメン屋激戦区!
君津はラーメン屋が多い!というのが私の印象。
隣町の富津に「竹岡ラーメン」という有名なラーメン屋があります。いつ通っても長い行列ができてる店です。
君津も竹岡式ラーメンの流れを組む店を始め、チェーン店系、独自系などいろいろなラーメン屋があります。
なぜ君津で九州ラーメン?
その中も目につくのが九州ラーメン屋が多いのが君津のラーメン店の特徴かも。
なぜ、君津で九州ラーメンかというと、
君津には新日鐡の大きな工場があり、新日鐡に勤める人の多くが昭和30年代に九州から移住したのです。
いわば、リトル九州とも言える町なのです。
新日鐡住宅と言われる新興住宅地が多くあり、未だに九州弁で話す人も多い。
ラーメンもとんこつ味の九州ラーメンが多いという理由です。
移住した人たちもかなりの高齢になり、子供世代は九州色はもう感じられません。
九州ラーメンの店も今では古い店が数軒残っているのみです。
九州ラーメン270円の店「日吉 八重原店」
リトル九州が繁栄していた時代からは次々と閉店し、残っている店も数軒。数軒の一つ、「日吉」。
ここは地元っ子だと誰でも知っているラーメン屋です。
君津市内に2件(大和田店と八重原店)あります。
私が行ったのは八重原店。
住宅地の中、暖簾がなければわからないような店構えです。
前に中学校があります。
恐る恐る店内に入ると、綺麗で清潔な店内ですが、食堂に良くあるテーブルと椅子があるだけ。カウンターの中にはオーナーのご夫婦らしき中高年のおじさんとおばさん。
カウンターに座ります。
見上げるとお品書きが。
ラーメン270円!!!!!
量が少ないのか、具がないのか、不安になりながらもラーメン270円を注文。
何もしゃべらずに黙々とカウンター内でラーメンを作るおじさんとおばさん。静かな店内にちょっと緊張。
メニューにはないおでんも!
ラーメンを待つ間、店内を見回すとカウンターの端におでんの鍋を発見!
でもメニューにはおでんがない!
すると入ってきたお客さん、まずおでんの鍋に行き、奥さんに「◯◯と◯◯ね、あとスジも」と注文。
奥さんが皿によそって渡します。
でも値段がわからない。
これは勇気を出して聞こう!
「おでんはいくらですか?」
「1個80円です」
そこで最初に頭をよぎったのが「コンビニのおでんより安い!」
頼みたいけど鍋の中に何が沈んでいるかわからない。
種を聞く勇気はなく、鍋の表面から見えた、「まっこれは定番でしょ」という「ちくわ」と「玉子」を注文。そしてさっきのお客さんが言ってた「スジ」。
東京で「スジ」というと魚の練り物に軟骨を入れた白い棒状のものですが、関西から西で「スジ」といえば「牛スジ」というのを前からテレビなどで見たことがある、、、。
「ああ、やっぱり九州風のおでんなのかな」と期待しつつ。
ラーメンが出てくるのを待つ間、おでんを食べる。
ん、んまい!
牛スジの出汁が出たコクのあるスープで何日も煮込まれたおでん。美味しい!
おでんに感激していると、「お待ちどうさま」とおじさんがカウンターからラーメンをうやうやしく出してくれる。
スープなみなみ。受け取るこちらも熱いし、こぼしそうでこわごわ。。
たっぷりすぎるスープに半分沈みかけているチャーシュー、海苔、キクラゲ、もやし、青ネギのトッピング。
ちゃんと具も一通り入っている。
チャーシューも小さいけど270円だもの。全然OKでしょ!
スープは薄め、麺は柔らかめ。
最近の都会でブームも終わりかけている、九州ラーメンしか知らない私にとっては、ちょっと意外だったが、もしかしたらこれが九州のおふくろさんの家で作るラーメンなのかもしれない。
なにせ、270円だよ、
これで!270円!十分すぎるでしょ!
昨今のラーメンはどんどん味が濃くなっていて、塩分、脂ギトギトが店が多い中、食べ終わった後に水をがぶ飲みしないでもいい薄味のラーメンでした。
チェーン店でも家系でもない、手つくりでご夫婦が長年出しているラーメンだもの。変わらない味で何十年も学生や子供たち、働くお父さんや主婦のお腹を満たしてくれた、「幸せの一杯」なのだ。
セブンよりも安いおでんはテイクアウトも可能。
幾つか持ち帰り用に頼むと、プラの丼容器にシャンプーハットのような周りにゴムがついたラップを被せてくれて渡されました。
おでんはそろばんが置いてあって、奥さんが計算する。明細はもちろんないから、種によって値段は違うのだろうけど、まあざっくり80〜100円と考えよう。
次回は容器持参で行こっと!
九州ラーメン 日吉 八重原店
住所:千葉県君津市三直1333
電話番号:0439-52-3166
営業時間:11:30〜18:00
定休日:水曜日