本格的インドカレーをおうちで作ってみよう
スパイスは身体にいい
インドカレー屋さんで食べるスパイスから作ったカレー。実は身体にも良い料理です。「インドカレーは辛いから」と敬遠する人もたくさんいるはず。
インドでは赤ちゃんの離乳食もカレー!それはスパイスに秘密があるようです。
インドカレーのスパイスは古来から伝わるインドの医学【アーユルヴェーダ】でも大切な自然の生薬。カレーに使われるスパイスは消化を助ける効果があるのです。消化を助けて腸内環境を整え、免疫力を強くするという効果があるのですね。
インドカレーの辛さは唐辛子(チリ)によるもの。自分で作ればチリの量を加減できるし、ヨーグルトやココナッツミルクでまろやかな味に仕上げたりも調節できます。
スパイスの消化力を実感した話
先日、スパイスチキンカレーを作ったときのこと。鍋をコンロの上に置いたまま、ちょっと外出したすきに、我が家の愚犬チャイがコンロの上に上がり、鍋のカレーを食べてしまったのです!鶏手羽元を使ったカレーでしたが、骨付きの鶏も6本完食。
慌てました。何よりも調理した鶏の骨は消化しにくいので砕けた骨が胃腸に刺さり、死に至ることもある、、という話を前から聞いていたからです。
しかし、、、、なんでもなかったのです。鶏の骨もきれいに消化されていたのです。なぜか、、、スパイスの消化力のおかげだったのでは、、と思いました。
スパイスの消化力のすごさを実感した出来事でした。
揃えたい基本のスパイス
市販のミックススパイスを使ってももちろんいいのですが、以下のスパイスを使うとぐっと味が本格的になります。
1)クミン
2)マスタードシード
3)カルダモン
4)シナモン
5)クローブ
6)ターメリック
7)チリ(唐辛子でも代用可)
7)ベイリーフ(月桂樹)
3)4)5)は、チャイに使うスパイスでもあります。
ホール(粒状)でも、パウダーにしたものでもどちらでも。
上の写真はホールのスパイス、クミン、マスタードシード、ブラックカルダモン、ベイリーフ
上の写真はパウダーになっているスパイス。左からチリ、クローブ、グリーンカルダモン、シナモン
調理のコツ
テンパリング
ホールのスパイスであれば、最初にテンパリングをします。
テンパリングをするスパイスはクミン、マスタードシード、カルダモン、唐辛子(粉でないもの)、シナモン(スティックのもの)
熱した油にこれらのホールのスパイスを入れて中火で焦がさないよう、熱します。油がふつふつと泡が経ち、パチパチとスパイスのはじける音がするまで。
唐辛子やシナモンスティックもパウダー状のものでなければ、このテンパリングで入れます。
スパイスの香りがたってきます。
玉ねぎ、スパイス、トマトを入れる
スパイスをテンパリングした後玉ねぎを入れるのですが、じっくり茶色になるまで炒めましょう。ここで玉ねぎの水分を飛ばすことと、甘みを出すことがポイントです。
次に、パウダー状のスパイスをここで入れます。ホールのスパイスを使わない場合は、この時点でパウダーのスパイスとターメリック、チリ(適宜好みの量で)を加え、さらによく炒めます。
トマトを入れてさらに炒める
トマト、もしくはトマト缶を入れて、混ぜたら蓋をして蒸し煮をします。
塩もこの時点で入れましょう。トマトの水分を引き出すためです。
生のトマトであれば、崩れるぐらいまで中火〜弱火で加熱します。蓋は水分が飛んでしまって焦げるのを防ぐため。
これで基本のルーの出来上がりです。
次に、チキンや野菜を入れ、蓋をして加熱します。野菜やチキンからも水分が出るので、それから水を入れます。1カップが目安で加減しましょう。
ガラムマサラもこの時点でいれます。
上の写真は市販のガラムマサラ。
ガラムマサラとは、クローブ、シナモン、コリアンダーなどの香りのスパイスをミックスしたものです。最後に入れるのは香りが飛ばないようにするため。
ガラムマサラは入れ過ぎると苦くなります。香り付けで使います。
生のコリアンダー(パクチー)があれば、茎を刻んでこの時点で入れます。
野菜やチキンに火が通ったら出来上がりです。
スパイスを配合して、オリジナルのスパイスカレーを作るのはとっても楽しいです。身体にもいいスパイスカレー、是非作ってみてくだいね。