千葉 南房総の食事も楽しめる日帰り温泉


日帰り温泉楽しんでいます。

あまり大きな温泉宿よりもひなびた小さな温泉がおひとりさまには心地いいです。

温泉入って、食事して、休憩して、また温泉入ってと半日ゆっくりできます。
小さな温泉は、食事も手つくりのものが食べられます。自分のところで作った野菜や米、味噌や漬物は格別です。

1年を通して一人で訪れた日帰り温泉をいくつかご紹介。

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いずれも源泉掛け流し。

ある温泉で出会った温泉マスター(全国の温泉巡りが趣味とのことで勝手に「温泉マスター」と命名)が、

「箱根は源泉の温度が熱すぎて、加水と言って水を足さなければ熱くて入れません。房総の湯は源泉の状態で大体32度。お風呂の温度としては低すぎるので、ボイラーで温めなおします。だから加水がしていない。お酒で言ったら水割りですね。温泉の成分も加水していないから濃いってことです。」

「箱根なども昔は100度ほどもする熱い源泉をかき混ぜて冷ます、『湯もみ』と言う専門職の人たちがいたんです。草津にあるでしょ、木の板で湯をかき混ぜる、あれですね。でも今は人件費がかかるから湯もみもいなくなっちゃった。だから加水するんです。」

ほ〜っと合点したのであります。

だから以下の温泉は全て源泉掛け流し、温め直しの成分が濃い温泉です。

黒湯と硫黄泉

二種類の水質があります。

1. 黒湯(茶水とも言います)

ヨード分を多く含みます。とろっとしたお湯です。茶色い水なので、湯船が真っ黒で底が見えません。

ヨードは体内の毒素を排出すると言われます。

2. 硫黄泉

こちらはポピュラーな無色で硫黄臭がするお湯です。

土地の人から聞いた話では、養老渓谷の温泉で、道を隔てて、片側は黒湯、片側は硫黄泉が出る場所があるそうです。

どちらも体が芯からポカポカと温まります。

入浴している時間ですが、ある温泉のオーナーは「20分以上は入らないように。20分入ったら、出て休憩して、また入るというのがいいよ」と言っていました。


小糸川温泉(小糸、君津)

koitogawa blog

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〒292-1152 千葉県君津市日渡根206

日帰り入浴の営業時間:金〜月 10時〜16時(火、水、木定休)

日帰り入浴料金:1000円(何回入っても良い)14時以降は500円。

黒湯

道路沿いに「天然温泉」「とろろご飯」とあるのぼり旗が目印です。旗のあるところを入ると民家(オーナーの家)の裏手に温泉はあります。建物の玄関に「小糸川温泉」と木の看板が付いています。車は建物の前に停めます。「駐車場」の看板はありません。目印もないので空いているところに停めましょう。

玄関を開けると大概おばあちゃんが釣り銭持って立っています(笑)。誰もいない時は声をかけましょう。

食事:入浴料+300円で昼食が食べられます。

食事は11時までに入り、注文しておきます。お風呂から上がった頃合で出してくれます。自家製の米、野菜で作った手作りのご飯です。

名物はとろろご飯(お風呂に入る人は700円)。地物の山芋と麦ご飯に野菜の副菜がついた定食。おばあちゃんの手つくりのご飯は味付けも良く、評判です。

+300円のご飯は、日替わりで季節の野菜料理が主のおかずです。季節の果物もついて、農家の手つくりご飯という感じでこのご飯目的でも十分価値ありです。

休憩所:広い畳の間があり、机がいくつか並んでいます。

お茶は自由。

地元の農家のお年寄りがお風呂に入り、食事を食べ、くつろいでいる(横になっている人も多く見かけます)人が多いようです。

こちらの黒湯は色も濃く、「黒湯はここのお湯が一番いいよ」と常連さんが良く言います。確かに色も濃く、とろっとしています。肌に効きそうです。

広告などしていないのですが、行くとお風呂で一緒になる常連さんが色々教えてくれます。

「白髪で真っ白だった髪がここに通うようになったら、黒くなった」とか「腰痛が治った」とか口コミすごし!


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亀山温泉ホテル(亀山湖、君津)

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〒292-0523 千葉県君津市豊田65

日帰り入浴の営業時間:(水〜月)11:30〜19:00  (火)16:00〜19:00

日帰り入浴料金:1000円

黒湯

目の前は亀山湖という広大なダムと湖があります。亀山湖のほとりに佇む古い大きな温泉旅館です。

日帰り入浴に行きました。

広い岩風呂のレトロな窓から見える木々の緑が綺麗でした。(お風呂から亀山湖は見えません)高い天井に、岩の間から出るお湯の音が響き、なんとも雰囲気はいいです。

休憩所はロビー。これまたレトロなバーがあり、亀山湖を望む窓際にソファが並んでいます。バーは開いていなかったので(宿泊用?もしくは週末だけオープンかも?)、自動販売機で飲み物を買い、外の風にあたりに庭に出ると目の前に広大な湖と山が広がります。湖から吹く風は心地よく。紅葉の時期は綺麗だろうなあ。

バーと同じく食事どころも人がいなかったので、食事はしませんでしたが、宿泊の食事は地物の厳選された素材を使った料理が評判のようです。


亀山温泉 湖水亭 嵯峨和(亀山湖、君津)

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〒292-0526 千葉県君津市笹614

営業時間:ランチ11:00〜概ね14:00〜16:00がラストオーダー

(入浴の時間、定休日はHPに記載されていませんでした。)

日帰り入浴料金:700円

但し、食事をした人は食事料金+入湯税150円でお風呂に入れます。

黒湯

お風呂は半露天風呂と室内風呂と二つあり、男女は日によって入れ替わります。二回行って二回とも半露天でした。

小雨が降っていても屋根があるので大丈夫。露天風呂からは広大な湖と赤い橋、山の景色の絵葉書のような風景が広がります。

亀山湖は紅葉でも有名です。お風呂に入りながら紅葉を愛でることができる温泉です。

休憩室は風呂の前にソファが少し。天然水、お茶も飲み放題です。

こちらは食事どころがメイン。食事が用意される間にお風呂に入ります。

食事は猪鍋が評判です(上の写真)。地元で獲れた猪肉をすき焼き風な甘辛で野菜やうどんと煮た鍋です。卵を別に注文して、ご飯を少し残しておき、最後の締めておじやを作るのも美味しいです。

週末はかなり混雑します。予約のお客さんのみと断られたことも数回ありました。

一人でふらっと予約なしで行くには平日がオススメです。

 

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千寿の湯(濃溝の滝、君津)

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〒292-0526 千葉県君津市笹1954-17

日帰り入浴 営業時間:10:30〜21:00(火曜定休)

日帰り入浴料金:1000円

硫黄泉

日帰り温泉のみです。

休憩は広い畳の部屋があります。

食事:各種メニューあり。日替わり定食もあります。

風呂は室内ですが、広い窓から渓谷を見下ろせます。

車は目の前の公園の駐車場に停められます。

何と言ってもこちらの特徴はインスタグラムの投稿で話題になった「濃溝の滝」がすぐ近く(歩いて5分)にあることです。

「濃溝の滝」が有名になる前に行きました。千寿の湯を目当てに行ったのですが、ロビーに濃溝の滝の写真があり、ご店主に「ここは近いですか?」と聞いたところ、

「ほら、車停めた目の前の駐車場、反対側に遊歩道があるのよ。そこを5分も行けばあるよ〜」

樹木が植えられ整備された遊歩道を歩くこと数分、階段を下るとこの滝はありました。確かにジブリの世界のような幽玄な緑の中の洞窟がありました。

今では、週末は濃溝の滝渋滞が出来るそう。

緑の中を散策してから、温泉に入るというコースが楽しめるスポットです。


七里川温泉(七里川、君津)

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〒292-0537 千葉県君津市黄和田畑921-1

日帰り入浴の営業時間:9:00〜22:00(第1、第3水曜休)

日帰り入浴料金:800円 17:00以降700円

硫黄泉

室内大浴場と露天風呂あり。

食事:囲炉裏で焼く干もの、肉、ご飯、味噌汁、漬物、などがあり、自分で囲炉裏で焼きます。

お茶は薬草茶を囲炉裏で湧いている地下水で自分で入れます。飲み放題。

ロビーにある囲炉裏の間と畳の休憩室とあります。

私は行くとまず自家製紫蘇ジュースと梅ジュースのミックスを頼みます。あっこれ、裏メニューです。「ミックスも美味しいよ〜」といつも笑顔の優しいママが教えてくれました。

お風呂にゆっくり入った後は、焼き物とご飯、味噌汁を注文。囲炉裏で焼けた頃、ご飯と味噌汁が運ばれます。焼きおにぎりもあります。大きなおにぎりを自分で焼き、味噌をつけて。

こちらの囲炉裏は、炭代200円で食材持ち込み自由。多くの人はおにぎり、肉、野菜などを持ち込み、囲炉裏で焼いて食べています。家族連れや若い人は大人数でBBQ。一人で来る常連さんも自分で握ったおにぎりや直売所で買った野菜を持ち込み、囲炉裏で焼いて食べます。

秘境にあります。オーナーのご夫婦もおおらかで温かい人柄です。ゆっくり時間が流れる場所なのでいつもくつろげます。

ここは結構若い女性のおひとりさまも多いです。

都会で疲れた心を癒しに来るパワースポットとしても密かにブームのようです。


白岩館(鴨川)

shirakawa blog

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千葉県 鴨川市 四方木661-17

日帰り入浴の営業時間:8:00〜18:00(不定休)

日帰り入浴料金:1000円

硫黄泉

秘境にあります。

私は君津方面から行ったのですが、前述の七里川温泉の前の道を奥にひたすら進みます。細い山道で片側が崖、片側が渓谷です。

慣れると所々に避難所と言われる車が交わせるスペースがあるので対向車と避難所の場所とに気を配りながら進みます。

看板があるところは目立たない民家のような佇まい。駐車場は5台ほどでしょうか。駐車場に犬がつながれています。

民家の玄関のような扉を開けると食堂があります。そこで日帰り温泉の旨を告げるとおばちゃんが、

「今日は宿泊のお客さんがいるので露天風呂しか使えないけどいいですか?」

駐車場の奥にある露天風呂に案内されました。「千葉最古の露天風呂」と書かれた札の木戸を開けると小さな岩風呂があり、風呂の脇に屋根がついた簡易な棚(服を置くところ)があります。ロッカーはありません。

「ぬるいかもしれないから、今お湯足しますね」とおばちゃんが蛇口をひねります。

ひとりだけで貸切り露天風呂状態。小さな露天もおひとりさまにはちょうどいい。山桜の咲く時期だったので、湯の上にハラハラと桜の花びらが浮かびます。自宅の庭にこんな露天があったらなあと思うようなアットホーム感です。

風呂から上がって食べるものはと聞くと「今日はそばぐらいしかできないんですけど」と、とろろそばを出してくれました。

こちらはお風呂は1回限りです。

あの秘境まで行って入れないのは辛いので、次回は電話していった方がいいかも、です。

房総日帰り温泉の過去記事も御覧ください。

君津 七里川温泉
君津 小糸川温泉

鴨川 白岩館

 

 

 

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