道の駅【発酵の里 こうざき】


千葉県で一番小さな町 神崎(こうざき)とは

神崎(こうざき)は千葉県で一番小さな町です。人口6200人。世帯数2400世帯。面積19.90 平方km。保育所2、小学校2、中学校1。

神崎には、昔からお酒造り、お醤油造りと言った醸造業が盛んでした。かつては半径500mの間に7軒の酒蔵と3軒の醤油蔵があったそうです。

美味しい水と米に恵まれ、お酒、味噌、醤油が船で江戸に運ばれ、江戸、明治、大正と大変賑わった町でした。

【発酵】をテーマにした町づくり

時代の変遷とともに利根川の水運は廃れ、賑わっていた街は過去のものとなり、年々シャッターを下ろす商店が増えていくような状況下で、町の伝統産業である「発酵」を掘り起こし、まちづくりに繋げる動きが始まりました。

平成21年から始まった「酒蔵まつり」を景気とし、「発酵」をテーマとしたまちづくりが動き始めました。このイベントは、老舗の2軒の酒蔵「鍋店(なべだな)」「寺田本家」の酒蔵を中心として、年に1回1日だけ、開催されるお祭りで、現在ではこの1日に全国から5万人の人が集うお祭りとなりました。

【道の駅 発酵の里 こうざき】

平成27年4月、千葉県内24番目の道の駅としてオープン。発酵の里 こうざきのHPはコチラ

オープンして以来、各メディアでも取り上げられ、

日本経済新聞「NIKKEIプラス1」
何でもランキング「発酵のまち、伝統の魅力薫る」では、
香川県小豆島町、秋田県横手市に次いで3位に発酵の里 こうざきがランクイン。

今回は、君津市消費者大学のツアーで46人の団体でバスで訪れました。

君津市からの訪問で、事前に知り合いでもあったまちづくり課の方に連絡を入れていたので、到着するとまずバスの中で、まちづくり課の職員さん二人が神崎の説明をしてくださいました。

説明してくださったのは、神崎町役場 まちづくり課の通称「お里ちゃん」。

町娘の姿で神崎のPRに全国各地を飛び回っている方です。

お里ちゃんの面白いお話に、ツアーの参加者も笑ったり、頷いたり。

【発酵レストラン オリゼ】

道の駅内にあるレストランです。「オリゼ」という名前は「麹菌」の意味だそうです。レストランも発酵食と地物の食材にこだわったメニューを提供しています。

私は一番人気だと言う豚の味噌麹焼き定食を注文。

一緒にいたおじさまたちは、日替わり定食でお魚御膳を注文。

【味噌玉ワークショップ】

今回事前に連絡をしておいたので、【味噌玉づくり】のワークショップをやってくださることに。

まず、お里ちゃんと発酵王子(この方も町役場の職員さん)が、発酵について話をしてくださったあと、「発酵変身」をするのです!

ちょっと恥ずかしそうな新米君の「発酵王子」(笑)

まずは、味噌玉のお味噌汁の試飲から。神崎の大豆と天然塩を使って熟成させた味噌です。味噌玉にしておくと、お湯を注ぐだけで一人分の美味しい味噌汁が手軽に作れます。煮立てないので、味噌の生きた酵素がそのままいただけます。

味噌玉づくりは、各自用意されたボウルに入った味噌(もちろん神崎の大豆と天然塩を使って熟成させた味噌)を好きな具材と混ぜて丸めるだけ。

ちゃんと持ち帰られるような可愛い容器が用意されています。

隣の気難しそうなおじさま、自分で作った味噌玉を写真をとっているのが可愛かったです(笑)。

この味噌玉、冷凍しても固くならないそうです。お里ちゃんは毎回大量に作って、毎朝、お湯を注ぐだけの味噌玉味噌汁を飲んでいると言っていました。

携帯もできるので、お弁当にもいいですね。お湯とカップさえあればどこでも美味しい味噌汁が飲めます。

山登りをされるご婦人が「これ山に持っていくのにもいいわねえ」と言っていました。

発酵の話と体験ワークショップ。ただ道の駅を訪ねて買い物するだけよりも、学ぶ、体験できるというツアーになり、参加者のみなさんはとても楽しんだ様子でした。

帰りのバスの中、お年寄りの男性が「今、一人で食事を作らなければいけない状況で、今日の味噌玉、これだったら私にもできそうです。」と言っていらっしゃいました。

お里ちゃんのお話。

発酵とはわくわくすること。

発酵とは変わり続けること。

発酵とは良くなること。

心も発酵によって健康になれたツアーでした。

寺田本家を訪れたときの過去記事:

「寺田本家」蔵見学と発酵の里に一泊ツアーで行ってきました

スポンサーリンク