レモンを使った料理


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地元のレモンをたくさん頂いた時の幸せな気分!ただ絞るだけじゃもったいない。

 


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レモンの木を庭に植えて、毎年たわわになるレモンを採って料理に使えたら幸せだなあ、とレモンの木を庭に植えては見たものの実をつけずに11年目のボヘミアンおばちゃんです、、、。

 

東京から海辺に引っ越した時、あちらこちらの庭でレモンがたくさんなっている光景を目にして驚いたものです。レモンってカリフォルニアとかチリでなくても、日本で出来るんだあってね。

数年前までスーパーではカリフォルニア産とかチリ産のレモンがほとんどで、「皮にポストハーベストと言って、輸出する際にカビないように農薬を振りまくので、皮は食べないようにしましょう。」という話も出始めた頃。

それがここ数年、広島産の無農薬レモンに出会える場所が増えました。地方でも地場のレモンが手に入るようになってきました。

ある日、ご近所さんから頂いたたっくさんのレモン。

大きくて少しオレンジがかった色です。調べてみるとメイヤー(マイヤー)レモンというニュージーランドで多く作られる、レモンとオレンジの交配種だそう。

たくさん頂いたレモンを前にいろいろお料理を調べ、作ってみました。

 


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・リモンチェッロ(レモンのお酒)

イタリア人のどぶろく?飲めや、歌えやで ”Viva la Vida”!

 

30代、婦人服のバイヤーをしていた時代があり、イタリアに出張に行った時の事。

アルマーニのニットを作っているという工場を訪れ、昼食と夕食をご馳走になりました。商談時間は1時間そこら、その他の時間は食事といった印象です(笑)。

取引先の工場の方たちに夜連れて行ってもらったレストランで6時に始まった夕食は延々11時まで続き、その間、みなさん、ワインにリモンチェッロと飲むわ、食べるわ。

こちらは時差ぼけで朦朧とする中、やっとお開きでホテルに戻れると思いきや、送ってくれた職人のおじさん達がロビーでまた飲もうと。。。ショットグラスにリモンチェッロを注いでは飲み干し、ついでは飲み、飲めや歌えやの大騒ぎ。終わったのは夜中の2時でした。。。

そこで初めて飲んだのがリモンチェッロでした。

さて前置きが長くなりました。リモンチェッロの作り方。

・アルコール(95度、純度の高い物):500ml

・レモンの皮(無農薬、ノーワックスのもの):5個分

・水 :500ml

・砂糖:400g

アルコールは私は「スピリタス」というポーランド産のウォッカを使います。

1)レモンを白いところを入れずに黄色い表面だけ薄く皮をむきます。ピーラーでむいてもいいです。私はリンゴの皮をむく要領でクルクルとむきます。

2)密閉の容器(広口瓶など)にレモンの皮を入れ、アルコールを注ぎます。

3)時々瓶を振って、1週間ほど日の当らないところに置きます。

4)レモンの皮が白くなり、アルコールに色が移り、レモンイエローの液になります。白くなった皮がパリパリしてたら出来上がり。濾してレモンの皮は取り除きます。

5)シロップを作ります。水と砂糖を鍋に入れ、火にかけて、砂糖が溶けて透明になるようかき混ぜます。

6)冷めたシロップとアルコール液を混ぜます。3週間ほどおいて完成です。冷凍庫で保管しましょう。

 

「スピリタス」というお酒。住んでいた町の酒屋でなかなか見つからず、海岸近くの小さな酒屋に入って聞いてみたところ、即「ありますよ〜〜、これね」

なんで店頭在庫の酒の種類がさほど多くない小さな酒屋に「スピリタス」が置いてあるのかとびっくりした私に、

「いえね、夏になると海に行く若い人が買っていくんですよ。海岸でね、これ飲んでライターで火を付けるっていう遊びが流行った時があってね。」と。なるほど。こわっ!

スピリタスの入っていたビンのラベルをはがして、そこにできたリモンチェッロを入れます。ビンに絵を描いてみるのも楽しいです。

飲み方は冷凍庫で冷たく冷やして(アルコール度数が高いので凍りません)、ストレートで飲むのがイタリア人の飲み方です。

ウォッカ並にアルコール度数が高いので甘いとは言え、それはちょっと、という方は炭酸で割ると飲みやすいでしょう。または果物のジュースと割ってカクテルに。

我が家の冷凍庫には10年もののリモンチェッロが眠っております(苦笑)


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・塩レモン(レモンコンフィ)

レモンの塩漬けです。フランスではレモンコンフィと言います。

 

「コンフィ」とは「漬けて保存する調理法」のことを指します。

チキンコンフィは鶏肉を低温の油(ラード)に漬けて、じっくり煮たものを言い、レモンの塩漬けは塩に漬けた保存調理です。

最近でこそ「塩レモン」ブームがありましたが、レモンの料理を調べていた時は「レモンの塩漬け」って何なのか、何に使うのか全く知りませんでした。

調べてみると、よく使われるのはギリシャとか中近東。レモンの産地ですね。タジン鍋と呼ばれる蓋がさんかくすいになった鍋。タジン鍋で肉や野菜と一緒に、香辛料、調味料としてレモンの塩漬けを使った蒸し料理です。

では作り方。

1)レモンは下手の部分に深く十文字に切り込みを入れます。

2)切り込みの部分に塩を擦り込みます。

これだけ、熱湯消毒したビンにレモンを重ね入れ、上からも塩をまぶして完了。

 

1ケ月ほどするとレモンのジュースが上がった状態になります。

私はこの状態でタッパーに移し替え、冷蔵庫に保存しています。

 

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・レモンタジン

レモンの塩漬けを使った中近東のお料理です。

 

レモンの塩漬け、クミン、コリアンダー、タイムなどの香辛料と野菜、肉を一緒に煮込みます。

タジン鍋は蒸し器なので水分は一切加えず調理します。タジンがない場合は少しスープまたは水を足しましょう。

写真はラム肉のレモンタジン。

ラムのような臭みがある肉にはレモンが臭い消しになります。

レモンの塩漬けはしょっぱすぎるので調理した後は取り除きます。

クスクスという穀類を蒸したものと合わせました。

 

 

 


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・レモンパスタ

 

イタリアの「釜揚げうどん」!?

 

レモンのお料理ではこれが一番好き!簡単だし!

茹でたパスタにオリーブオイル、レモンの絞り汁、ナンプラーを和えるだけ!

仕上げにレモンの皮をパスタの上にすりおろします。レモンの香りがパッと立ちます。

 

 

TVで以前見かけたのですが、南イタリアのレモン農家のお昼ご飯の様子でした。

庭の食卓のテーブルの上で、お父さんが、ゆでたてのパスタにオリーブオイルとガルム(イタリアのナンプラー)をまわしかけ、レモンを豪快に手で絞り入れます。

イタリアの魚醤、ガルムについては、過去にこんな記事書いてます。過去記事はこちら

シンプルだけど飽きのこないお料理です。

日本で言えば「釜揚げうどん」のようなものですね。

 

 

レモンに想いを馳せると気分は地中海。燦々と降り注ぐ太陽と青い海。

2000年以上前から生活にあったレモン。

私のモットーとする「美味しい暮らし」に欠かせないものです。

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料理研究家(オーガニックを主体とした野菜料理を中心にナチュラルなライフスタイルを提案) 2005年に海と里山がある秋谷に移住。地物の新鮮な季節の野菜が手に入る場所で野菜の料理に目覚める。【Eat locally.Think globally】をモットーにに国産野菜の恵みを最大限に味わえる料理を探求。ケータリングを経て、オーガニック惣菜・弁当の店、「ピクニック・デリ」を葉山に2013年にオープン。「あなたが食べたもので身体は作られる」食の大切さを感じ、音楽プロデューサー小林武史氏が手がける千葉の有機農場で食のプロデュースを行う。 心身の健康と食の関わりについてイベント、料理教室などを開催。 千葉県君津市在住。

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